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「子育ての街、流山」をめぐる違和感〜署名活動が立ち上がった背景〜

母になるなら流山市、子育ての街としてテレビにも頻繁に出る流山市。

一方、実際に暮らす市民のあいだでは、ある種の違和感が積み重なっていました。

子育ての街なのに、保育料や給食費が千葉県で1番高いの?

子育て世帯が負担する金額が、他の自治体よりもはるかに高額なのはなぜ?

私たちが払った税金どこに消えてるの…?

こうした背景のもと、2025年11月、市民によってオンライン署名が立ち上がりました。

▶︎ オンライン署名のページを見る

本記事では「なぜ今、署名という形で声が上がったのか?」。その背景にある構造を整理していきます。

目次

流山市の課題は「高すぎる保育料」だけ?

今回のオンライン署名の本質は、「保育料を安くしてほしい」ではありません。

多くの方が訴えているのは次のような点です。

  • 子どもたちや出産関連に、財源を使ってくれていないのではないか
  • 「母になるなら流山市」というメディア発信と、実際にやっていることが違いすぎる
  • 出産や育児に関する補助や手当が、他自治体より極端に薄い

“子育ての街”をアピールする一方、子育て世帯に対する負担が他自治体よりも重すぎることへの疑問です。

つまり、

キラキラした「子育ての街」としてメディアで語られる流山市

流山市で暮らす市民が感じる違和感

この2つの間に、大きなズレがあるように見えます。

もりのは

テレビやメディアでは、大成功している市だと取り上げられていますが、実際はどうなのでしょうか。


【事例①】流山市に設定された『高すぎる保育料』は千葉県トップクラス

実は流山市の保育料は、千葉県内でも1位2位を争うほどの高額な設定です

毎月7万円以上もの保育料を支払っているご家庭も珍しくありません。

★参考
【千葉県】年収別!保育料の高い自治体ランキング

これについては、
「事前に調べなかった人の自己責任だろう」
そういった意見もあります。

しかし今回の署名が多くの共感を集めている理由は、保育料の金額の高さだけではないのです。

人口と税収を増やしたと言う市長の話はよく出るが、じゃあその増えた税収はどこに消えているのか?
母になるなら流山市と宣伝しながら、財源を”出産・子育て関連”には使わないのか?

そんな疑問が、市民の間で共有されてきたことが背景にあります。


【事例②】流山市『給食費』も、親の負担が千葉県内トップ。しかし

保育料の他、分かりやすい事例としては給食費についても大きな違和感が指摘されています。

流山市の給食費は、2025年度から千葉県の市の中で一番高額になりました。

もちろん親としては、「子どもたちの給食が豪華になって、お腹いっぱい食べてくれるなら高くてもよい」と思いますね。しかし、

もりのは

親の負担は一番高額でも、子どものお腹に入る量が多いわけではない。そこに違和感を持つ方も多いようです。

【流山市,自治体発表】
令和7年度給食費の改訂について

子どもたちのお腹に入る量が多いわけではないという内容を、隣の千葉県柏市と並べてみました。

年間給食費流山市柏市
親の負担56,650円48,290円
子供1食あたり310円336円
かしわの葉

なるほど、子どもたちの1食あたりの金額は、柏市のほうが多いんだね。

おおたか

親の負担は、流山市が千葉県で一番高いってことか。

つまり、「親の負担額は県内の市で一番高いが、子どもたちの食べる量が一番多いわけではない」といった構造が生まれています。

こういった件も、署名への共感が広がっている背景の一つと考えられます。

▶︎ オンライン署名のページを見る


【事例③】赤字が続く観光事業に、さらなる公金投入?(流山ツーリズムデザイン・白みりんミュージアムetc)

子育て支援の薄さには「財源が厳しい」といった説明が語られる一方、白みりんミュージアムをはじめとした観光事業には、赤字見込みでも”数億円”にのぼる公金投入が続けられていること。

これには、市民・一部議員の間でも疑問の声が上がっています。

議会では厳しい指摘も続くが、公金投入は止まらない

市が筆頭株主となり、市長・副市長も関わって立ち上げたという”株式会社流山ツーリズムデザイン”(NTD)は、経営不振で赤字続き。
しかしこの会社には長年、公金投入され続けており、数億円にものぼる。そして年々増額されている。

このことについては議会でも、事業継続のあり方や透明性、責任の所在について厳しい指摘が続いています。

「(白みりんミュージアムの指定管理者を決める際に)公平に公募をせずに株式会社流山ツーリズムデザインを特命契約者とした」「改善させることもなく漫然と事業を継続させた」「市長の責任は極めて重い」など

(令和6年の議会議事録より)


東洋経済オンラインが流山市の実態を取材→記事化

東洋経済オンラインから、行政や市長にとっては耳の痛くなるような取材記事が出されました。

(以下、記事からの引用)

流山市の観光振興のため市が筆頭株主となり2020年に設立した第3セクター『流山ツーリズムデザイン』(NTD)が経営不振で約4800万円の債務


住民からは「現在の流山の発展は、歴代市長の秋元大吉郎氏や眉山俊光氏が築いた基盤があるから。井崎市長は宣伝がうまいだけ」という手厳しい指摘がある。

流山市民らが「マーケティング力だけで街が発展するならば流山本町の観光事業も成功するはずではないか」と井崎市長の手腕を疑問視するのも無理はない。


流山市 井崎市長、市民の声を届ける取材にも「礼を欠いている」と拒否

さらに東洋経済の記者は、市民の意見をもとにして流山市の井崎市長へインタビューを申し込みました。

市長は初め承諾したものの、記者の質問事項を確認してから『取材内容が礼を欠いている』として取材を断ったと記されています。

筆者は東洋経済編集部を通じて市長にインタビューを申し込んだ。一度は受けるという返事を得られたが、質問内容を送るよう指示され「NTDの経営は公金なしには回らない状態。事業の検証なしにさらなる公金支出をしてよいのか」「流山本町の観光が活性化しない原因は何か」等々の質問内容を送ると、態度が一変した。

流山市経済振興部から「市長はお会いすることを予定しておりましたが、礼を欠いた取材内容ゆえ、お断りさせていただきたい」というメールが送られてきた。

送った質問内容は、流山市民の声を基に作成したものだ。同様の見解を持つ人々が地元には存在する。メディア取材件数が増えたことを自身のブランディング戦略の成果だと誇る井崎市長だが、自身に批判的な人々の声には向き合いたくないということか。

【引用元】流山市で起きる不穏。井崎市長肝煎りの観光振興企業が経営不振に

こうした報道を受けて市民の間では、

メディアにはよく出演するのに、都合の悪い内容には取材拒否なのか

市民の声を聞くつもりがそもそも無いのでは

こういった疑問の声も聞こえています。

そして、市民に向けて誠実な説明があると言えない状況のまま、株式会社流山ツーリズムデザイン・白みりんミュージアムには、引き続き”数億円の公金投入”が予定されています。

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“母になるなら流山市”とのイメージギャップ

流山市はここ数年、「母になるなら流山市」「子育ての街」としてテレビやメディアに登場しています。

特に、駅から保育園に送迎する”送迎保育ステーション”は繰り返し紹介されますよね。

ただこれも、実は利用するにはいくつもの”条件”があるのですが、そんなデメリットは語られることがありません。

もりのは

「使えると思って移住したのに、条件に合わず利用できなかった」という残念な声も聞かれます。

これはほんの一例ですが、テレビ・メディアで広報されているキラキラしたイメージと、実態との間にギャップがあると感じる市民も少なくありません。

▶︎ オンライン署名のページを見る


この署名が問いかけているもの

今回の署名が問いかけているのは、行政への批判や対立ではありません。

  • 子ども
  • 出産、産後ケア
  • 日々の子育て
  • 給食や保育といった生活基盤への影響

こうした子育て世帯が直面するところが手薄と言わざるをえない現状で、
流山市の財源の使い方は、本当に大丈夫?

そんな、まっとうな問いです。

もりのは

市民が声を上げることは、行政を否定する行為ではなく、より良い方向を模索するための意思表示として大切なことです。

関東首都圏で広がる「格差」という背景

また、署名ページ内でも触れられている点としては、東京都との保育料格差の問題もあります。

東京都では、潤沢な法人税収を財源として、保育料無償化が進められています。一方で、その企業活動を支える労働力の多くは、千葉・埼玉・神奈川など近隣県からの通勤者です。

首都圏全体で生み出された財源の恩恵が、居住地によって大きく分かれている。

こういった構造も、東京都以外の関東首都圏の街に、強い負担感を生んでいる一因と考えられます。


【募集中】オンライン署名について

本オンライン署名は、現在も賛同を募っています。賛成・反対、さまざまな考えがあるのは当然です。

その上で、

「今住んでいる自治体をどう捉えているか」
「自分の税金がどこに使われているか把握しているか」

このようなテーマを考えるきっかけとして、目を通してみる価値はあると思います。

▶︎ オンライン署名のページを見る


※本記事は、特定の人物や組織を批判することを目的としたものではありません。”子育ての街”として全国的に注目を集める街で、市民のあいだで共有されつつある違和感を整理し、冷静に考える一つのきっかけを提供することを目的としています。

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