総合エネルギー開発企業の株式会社INPEXが、柏の葉キャンパスエリアに新たな研究開発拠点を設けることが決まりました。
INPEXの2026年8月31日の発表によると、場所は柏市柏の葉キャンパス403街区。2027年5月に着工し、2029年4月の稼働開始を予定しています。
誘致を検討している段階ではなく、企業・千葉県・柏市が発表した正式な立地決定です。ただし、2026年9月3日時点では着工前で、日程はいずれも予定です。
かしわの葉SMCの研究開発拠点に加えて、今度はエネルギー分野の大手企業が柏の葉に来るんだね。
INPEXの研究開発拠点は柏の葉キャンパス403街区へ
発表されている計画をまとめました。
| 企業名 | 株式会社INPEX |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県柏市柏の葉キャンパス403街区 |
| 施設 | 執務・研究棟、実験棟、屋外スペース |
| 敷地面積 | 約25,000平方メートル |
| 延床面積 | 約12,000平方メートル |
| 建物 | 執務・研究棟は地上3階、実験棟は地上2階。いずれも鉄骨造 |
| 入居人数 | 約100~150人 |
| 着工予定 | 2027年5月 |
| 稼働予定 | 2029年4月 |
INPEXの発表では、施設の正式名称や住居表示による住所は示されていません。
一般向けの見学施設や店舗、カフェなどに関する案内も、現時点ではありません。
石油・天然ガスからCCUS、水素まで研究
INPEXは、石油・天然ガスの調査、開発、生産、販売などを世界各地で行う企業です。
柏市の発表では、2025年12月期の売上高は2兆113億円、連結従業員数は3,720人とされています。柏市は同社を「日本最大規模のエネルギー開発企業」と説明しています。
柏の葉の新拠点では、次の分野を研究する計画です。
- 石油・天然ガス開発技術の高度化
- CCUSに関する二酸化炭素の回収・輸送・地下貯留技術
- 水素関連技術
- 天然ガス利用技術
- 鉱物資源回収技術
CCUSは、排出される二酸化炭素を回収し、資源として利用したり地下へ貯留したりする技術です。
INPEXは新拠点を、社内外の技術・人材・知見が集まる「エネルギーの未来を創る場所」と位置づけています。
なぜ柏の葉が選ばれた?403街区は企業誘致エリア
千葉県の発表によると、首都圏各地へのアクセス、先進企業や大学・研究機関が集まる環境、県と柏市による進出支援などが評価されました。
今回の立地は、空いていた土地へ突然企業が入るという話ではありません。
柏市の柏の葉国際キャンパスタウン構想では、403街区を含むこんぶくろ池自然博物公園周辺の大街区を「イノベーション・フォレスト地区」と位置づけています。
この地区は、緑豊かな環境との調和を図りながら、企業や研究機関を誘致する「研究開発型産業創出地区」です。
INPEXの進出は、柏の葉で進められてきた公・民・学連携と、研究開発機能を集める土地利用方針が具体化した例といえます。
SMCの研究開発拠点に加え、INPEXも柏の葉へ
柏の葉では、SMC株式会社の研究開発中核拠点「Japan Technical Center」が2026年3月2日に本格稼働しています。


SMCは自動制御機器、INPEXはエネルギー開発と、両社の事業分野は異なります。
一方、大学や研究機関に近い柏の葉へ、大手企業が研究開発の中核機能を置く点は共通しています。
SMCの計画発表時の内容は、もりのはの既存記事でも紹介しています。現在は当初の仮称ではなく「Japan Technical Center」として本格稼働しています。
地域への影響は雇用と産業集積、今後は工事情報を確認
千葉県は、研究開発に携わる高度人材を含む新たな雇用と、さらなる産業集積を期待しています。
入居人数は約100~150人の計画ですが、地元採用の人数や採用方法は発表されていません。
また、周辺交通への影響や一般利用の可否なども未発表です。今後は2027年5月の着工へ向け、工事計画や施設の詳細が段階的に示されるとみられます。



柏の葉が、暮らす街だけでなく研究者や技術者が集まる街としても広がっていきそうだね。





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